最近 mixi とか Echoo! などのソーシャルネットワークサービスを使っていて,昔の NIFTY-Serve のいわゆるパソコン通信と呼ばれたサービスとの共通性を考えます.すでに,似ているのではないかと,だれかが言及していました.
どちらも,ログインして利用して,ID などで管理された閉ざされた環境で利用します.共通の話題についてコミュニケーションする場が用意されていて,その場の Web 掲示板のようなものを利用します.その場が,NIFTY-Serve のパソコン通信では「フォーラム」でしたし,mixi では「コミュニティ」,Echoo! では「グループ」と呼ばれます.
最近のソーシャルネットワークサービスでは,自分の自己紹介,自分の知人,参加グループの 3 つを 1 セットとして,自分がどんな人物かを説明していて,誰かのページを開けば,その 3 セットが一覧できるようになっています.Echoo! や mixi では基本 3 セットに加えて,Weblog もしくは日記の機能もセットになっています.
昔のパソコン通信のころになかったものは,自分がどういう人物かを知人や参加グループなどを紹介することで表すという概念です.逆に言えば,以前のパソコン通信と比べて追加されているのはそれくらいでしょう.
そして,自分の知人を紹介するということは,勝手に知人リストを作って公開するのではなくて,ソーシャルネットワークサービスの多くは,自分と相手の同意の上でお互いを知人として紹介するという形をとります.
"5 月 18 日からフォーラムが新しくなりました"と @nifty から案内が来て,あらためてアクセスしてみました.フォーラム@nifty にアクセスすると,マイデスクってのがあって,そこで自分のプロフィールを編集して紹介できるようになっています.
これ残念なことに,知人や参加グループを紹介するっていう機能がないのです.知人を登録する「マイ・フレンド」に友達一覧を作る事ができますが,相手の同意は必要なく,だれでも適当にリストに加えることができて,そのリストは外部に公開されませんし,相手にも登録したことが伝わりません.
@nifty には過去のパソコン通信の資産があります.コンピュータシステムとしての資産はもはやあまり評価できるものではないですが,人の集まり,つまりコミュニティがあるという人的資産はとても大きいとおもいます.それをうまく生かせればいいのですが.ココログを始めることで,大手インターネットサービスプロバイダでは Weblog 関係ではリードしたような印象がありますが,さらにソーシャルネットワークサービスという視点を持てば,さらに成功するのではないかとおもうのですが.
逆に今の @nifty のフォーラムの仕組みは特に使いやすくもなく,全然魅力を感じません.パソコン通信の時代からの人的資産があるから,存続しているのだと思います.
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