ぼくはテレビなんかいらない
テレビってものすごく大きな影響力があります.日常会話でもテレビでよく扱う話題は誰でも知っていることという前提があったりします.例えばテレビコマーシャルなんてテレビを見ない人は知らなくて当然なのに,「おのくん知らないの?」みたいな反応をされることもたびたび.その影響力を考えるとやっぱりテレビって怖いなぁと思います.暇な時に口を開けてテレビを視聴するとかテレビを常日頃からつけっぱなしにするようなことは特に避けなければならないとまじめに考えています.
「HDDレコーダーによるCMスキップで“損失”540億円"」っていう記事を読みました.テレビ放送を録画しておいてそれをあとから再生するという視聴方法が普及し,再生時にテレビコマーシャルは視聴しないで番組そのものだけを視聴するという利用の仕方が増えているのでしょう.ハードディスクドライブ (HDD) による録画装置の普及で,録画する機会も増えて,以前よりも手軽にテレビコマーシャルをスキップできるのかな.(よくしらない).
- ITmediaニュース:HDDレコーダーによるCMスキップで“損失”540億円
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/31/news016.html - テレビCMの価値が奈落の底--ネットとHDDレコーダーで加速 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20084029,00.htm?ref=rss
HDDレコーダーによるテレビCMスキップで、約540億円の広告費損失が発生している
って,いったいどれだけテレビコマーシャルにお金が使われているのかと感じてしまいます.多くの場合テレビ放送は,テレビコマーシャルの費用で運用されている訳ですよね.ぼくらが購入する商品や,利用するサービスの代金には広告費のコストも含まれていて,それらが積み上がってテレビ放送をささえている訳です.
記事ではテレビCMの価値が「さらに損なわれていく恐れがある」
とし,さらにネット広告や携帯電話向け広告、ポイント付与サービスなど消費者の個人的志向にマッチした広告宣伝が2010年ごろまでに急成長する可能性が高い
としています.つまりテレビコマーシャルの価値は下がり,ネットでの広告などは価値が上がるという予想です.まぁ当然の流れですね.テレビコマーシャルの価値が下がると,テレビ放送も立ち行かなくなる訳です.それで,テレビではインターネットに対抗して,URL を放送にのせるのを制限したりしているようです.
ばかなことをしているって感じですね.
ぼくはテレビは持っていません.欲しいとおも思わないし,むしろ積極的にテレビを日常から遠ざけたいです.ラジオは持っていて,ときどき放送を聞いています.ラジオはなにか他の作業をしながら放送を聞くような利用の仕方に向いていると思います.そして最近のラジオでは URL を良く出しているようですね.番組の Web ページを参照してくださいなんて感じで誘導することも多いように感じます.インターネットを変に遠ざけようとしないだけ,テレビよりラジオのほうが健全に思えます.これからテレビの価値が相対的に下がって行っても,ラジオは現状とあまり変わらない価値を維持できるのではないでしょうか.
でも,テレビコマーシャルをだらだら見ることが減るとしても,影響力はそれほど弱くならないのではないかともぼくは思います.
テレビから広告がなくなったら日常の中にテレビがあっても悪くないかも.番組もニュースとドラマとバラエティ番組は無い方がいいな.スポーツをテレビで観戦する趣味は無いけど,スポーツなどのテレビによる実況放送は価値があると思います.
視聴者に消費を促すようなことと切り離したテレビってどうなるのか,ちょっと想像できないですな.NHK も視聴率を気にして番組を作っているようでは,他のテレビ放送との差別化は無理だと思います.
ぼくにとってテレビは,すーさんちに泊りに行った時にだらだらとアニメーション番組とか映画なんかを見る程度が良い感じ.
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